医局

医局を辞めるとされる代表的な4つの嫌がらせ【対策も紹介】

 

悩める医師「医局を辞めると嫌がらせをされるって本当?」

 

 

こんな悩める医師の皆様に向けた記事です。

 

医局を辞めるとされる代表的な4つの嫌がらせを紹介します。

 

私は今、外科医として働いています。

 

私には同じく医師の妻がいます。私が一般外科、妻が産婦人科の医者夫婦です。

 

妻は結婚・出産を機に医局を辞めました。

 

本サイトでは、結婚・出産を機に妻が医局を辞めた医者夫婦が、医局の辞め方、医師の転職の仕方、医師のアルバイトについて実体験をベースに情報を発信しています。

 

妻が医局を辞めた表向きのきっかけは「結婚・出産」です。しかし、「結婚・出産」はいわゆる建前で、実際には精神面・体力面・金銭面などもっと生々しい様々な要因があります。

 

妻は医局を辞めると伝えた後、そして実際に医局を辞めた後、多少、悪口や嫌味を言われることはありましたが、激しい嫌がらせを受けることはありませんでした。

 

実際に今回、妻が医局を辞めるにあたって相談した先輩方の中には、辞めた後もかなり激しく嫌がらせをされた、という人もいました。

 

医局を辞めるにあたっての嫌がらせは医局や診療科の雰囲気、教授のカラーによって様々だと思います。

 

今回は、私たちの実体験、そして多くの先輩方に伺った話から、医局を辞めるとされる代表的な嫌がらせについて紹介します。

医局を辞めるとされる4つの嫌がらせ

 

医局を辞めるとされる嫌がらせには大きく分けて2種類あります。

 

「医局を辞めることを伝えた後、医局を辞めるまでの期間でされる嫌がらせ」、そして、「医局を辞めた後にされる嫌がらせ」の2つです。

 

今回はまず、「医局を辞めることを伝えた後、医局を辞めるまでの期間でされる嫌がらせ」を2つ、そして後半で「医局を辞めた後にされる嫌がらせ」を2つ紹介します。

 

医局内で干される

 

医局を辞めることを伝えた後、医局を辞めるまでの期間でされる嫌がらせの1つ目は医局内で干される、です。

 

医局を辞めることが決まっている人に、良い症例や良い研究課題が当てられることはほとんどありません。

 

なぜなら、医局としてその人を育てるメリットがなくなってしまったからです。

 

しかし、落ち着いて考えてみると、医局を辞めた後の進路にもよりますが、専門的な症例を経験したり、研究をしたりすることは必要ではないかもしれません。

 

干されることに必要以上にイライラするよりも、「少し落ち着ける期間だ」と気持ちを切り替えて残りの期間を過ごす方がお互いにとって幸せだと思います。

 

また、医局を辞めることを伝えた後は干される可能性が非常に高いので、医局を辞めることを切り出すタイミングが非常に重要です。

 

医局を辞めることを切り出すタイミングについては、医局を辞める時の上手な切り出し方と3つの注意点で詳しく紹介しています。

 

悪口を言われる

 

医局を辞めることを伝えた後、医局を辞めるまでの期間でされる嫌がらせの2つ目は悪口を言われる、です。

 

多かれ少なかれ、医局を辞める人の多くが経験すると思います。

 

「あいつは逃げた」、「医者として落ちぶれた」、「医局の外では生きていけない」といった悪口を言われることが多いと思います。

 

しかし、これらの悪口を言う人は、基本的に「医局に不満を持っていて辞めたいけど行動できない人」がほとんどです。

 

医局を辞めるという決断をしたあなたのことが羨ましくて仕方ないのでこのような悪口を言ってしまうだけです。

 

「悪口を言ってくるあの人も大変なんだな」と考え、心に余裕をもって対応しましょう。

 

実際に医局を辞めた後にも知人などに悪口を言われて、後悔している先輩がいました。

 

医局を辞めた後、どんな後悔をするのか、しっかりとしっておきましょう。

 

医局を辞めた後にどんな後悔をするのか、医局を辞めるとする代表的な5つの後悔【実体験】で紹介しています。

 

転職の邪魔をされる

 

医局を辞めた後にされる嫌がらせの1つ目が、転職の邪魔をされる、です。

 

転職先に、その人を雇用すると医局との関係が悪くなることをほのめかしたりして、医局を辞めた人の転職を邪魔するケースです。

 

実際に、他の医局ですが、私の先輩にも転職先に根回しをされて内定が取り消しになりかけた先輩がいました。

 

その方は最終的には問題なく転職ができていました。

 

その地域で大きな権力を持っている医局から抜け、同じ地域で働く場合にこの嫌がらせをされることがあるようです。

 

しかし、10年以上前の話であり、最近はこのような邪魔をされたという話は聞いたことがありません。

 

当時は医局の力が強く、その先輩は、医局から次の職場を紹介してもらっていました。

 

医局に頼らず、自分で次の職場を見つけることが大切です。

 

今のご時世では、転職エージェントを正しく利用することでこの嫌がらせは防げます。

 

私達夫婦も、妻が医局を辞めた後は転職エージェントを利用して職場を探しています。

 

転職エージェントの選び方については、【実体験】医師の転職エージェントの失敗しない選び方【用途別】で詳しく紹介しています。

 

悪い噂を流される

 

医局を辞めた後にされる嫌がらせの2つ目が、悪い噂を流される、です。

 

医者の世界は狭い世界です。基本的に知り合いの知り合いの知り合いくらいまで辿っていくとほとんどの人が繋がります。

 

同じ診療科であれば、「〇〇先生は仕事ができる」、「〇〇先生は仕事が遅い」など情報は筒抜けです。

 

新しい人が来る時に、事前に人づてに情報や評判を仕入れていることはあるあるです。

 

医局を辞めた後に、「医局と喧嘩別れだった」、「医局を辞めたあの人は組織に適応できない」など悪い噂を流されることがあります。

 

医局を辞めた後に悪い噂を流されるかどうかは、医局在籍中の仕事ぶりや医局を辞める時の後味の悪さなどが大きく影響します。

 

中でも、医局を辞める時、揉めずに円滑に辞める、ということが非常に大切です。

 

基本的には終わりよければ全て良し、です。

 

円滑に医局を辞めるために大切なのは、受け入れられやすい理由を準備することです。

 

たとえ、医局を辞める本当の理由が、「つらすぎる」、「給料が安すぎる」のようにネガティブな理由であっても、受け入れられやすい理由を表向きの理由として用意することが非常に重要です。

 

受け入れられやすい理由については、医局を辞める18の理由【上手な伝え方も紹介】で詳しく紹介しています。

 

さいごに

 

以上、医局を辞めるとされる4つの嫌がらせについて紹介しました。

 

本サイトでは、妻が医局を辞めた医者夫婦が、医局の辞め方、転職・アルバイトについての経験を発信しています。

 

実際、妻が医局を辞めた時、ほとんど嫌がらせはありませんでした。

 

医局を辞めて嫌がらせをされるというのは、今はかなり少なくなっていると思います。

 

実際に、たくさんの先輩に聞いた話でも、10年程前に医局を辞めた先輩方からは嫌がらせをされたという話を度々聞きましたが、最近医局を辞めたという先輩方からはほとんど聞きませんでした。

 

嫌がらせをされるかどうかは、医局の規模、医局の雰囲気、辞め方など様々な要因があると思います。

 

今は転職エージェントなどとても優れており、医局を辞めるハードルはかなり低くなっていると感じます。

 

この記事が一人でも多くの今を悩む皆様のお役に立てば幸いです。