悩める女医「子育てと仕事で毎日大変・・・。みんなはどうしているのかな。。。」
こんな悩める女医の皆様に向けた記事です。
女医の皆様は、アルバイトをしながらの子育てが最良の選択肢の1つです。
なぜそう思うのか。
今回は出世面、金銭面、幸福面の3つの観点から考えます。
結論、女医がアルバイトと子育ての両輪が最良な3つの理由はこちらです。
女医がアルバイトと子育ての両輪が最良な3つの理由
・出世するためには労力を集中した方が確率が高い。
・医者はアルバイト中心の生活が金銭的効率が良い。
・完全に社会から断絶されると幸福度が大幅に下がる。
それぞれ深堀していきます。
私は今、外科の後期研修医をしている男性医師です。
これまで様々な先輩医師、同期、後輩医師を見てきました。
そして私自身、同じく女性の医師と結婚しています。
結婚し、子供を持ちたいと思い、お互いの仕事と育児について夫婦で真剣に時間をかけて話し合いました。
そして上記の様に、女医はアルバイトをしながら子育てをするのが最良の選択の1つではないかという結論になりました。
これは決して、「女性は育児をするべき」、「男性は仕事をがんばるべき」といったジェンダー的な話ではありません。
そして、「楽して稼ぐのが一番でしょ」、「仕事なんて頑張る意味ないでしょ」といった類の意見でもありません。
私達夫婦が二人で話し合い、出した1つの結論です。
もちろん、必ず女性がメインで子育てをするべきということではありません。
夫婦によっては、女性がメインで働き、男性がメインで子育てをするのが良い場合も往々にしてあります。
私達夫婦もどちらがメインで子育てをするかというところからしっかりと話し合いました。結果、妻よりも私の方が仕事が好きなので男性である私が仕事をメインでするという結論になりました。
今回は女医、つまり夫婦で言う女性側がメインで子育てをするという前提で話をしていきます。
この記事は悩んでいたあのころの私達夫婦に向けて、今の私達から言えるアドバイスとして記しています。
仕事と育児で悩む女医の皆様、もしくは配偶者の皆様のお力に少しでもなれましたら幸いです。
女医はアルバイトと子育ての両立が最良
仕事をする上で大切な価値観は3つあると思っています。
それが、出世面、金銭面、幸福面の3つです。
仕事について考えるにはこの3つの観点を分けて考えるとすっきりと理解しやすくなります。
私達夫婦もこの3つの評価軸に従って話し合いをしていました。
出世面は、出世するためにどうするかという軸です。
組織で仕事をしている以上、出世の話は外せません。
人間は組織で仕事をしている以上、上の立場に上がりたいと思うのが本能です。
これは「出世こそが正義」、「出世しなければ働いている意味がない」ということを言っているのでは決してありません。
仕事について語る上で重要な一つの要素であり、頭の片隅に出世するためにどうするべきか、は考えておいた方が良いということです。
2つ目は、金銭面です。
私達が働くのは生きていくためです。
生きていくにはお金が必要です。
仕事とお金の話は切っても切れない関係です。
3つ目は幸福面です。
幸せになりたい、皆様そう思っているのではないでしょうか。
不幸になりたいと思って生きている人なんて1人もいません。
仕事と幸福度に関しては世界中で様々な研究がなされています。(自分の強みを活かした仕事は疲れを感じにくいという研究など )
世界幸福度リポートでも仕事と幸福度についてはたびたび議論がなされています。
仕事と幸福度には深い関わりがあります。
それでは、出世面、金銭面、幸福面の3つの面から、女医はアルバイトと子育ての両輪が最良の選択の1つである理由を掘り下げていきます。
労力を集中した方が出世できる確率が高くなる
一つ目の理由は、労力を集中した方が出世できる確率が高くなる、です。
労力を集中するといのは家庭内で働く人がとことん働くということです。
今の日本では、未だに長く働く人が出世しやすい傾向にあります。
これはあまり良いことではありませんし、改善されてきていますが、医療界や歴史の長い会社などでは特に未だに根強いです。
そんな中、「夫婦で子育てがあるので週に3回は早く帰らせて頂きます」というのは出世ということを考えるとあまり芳しくありません。
それならば家庭内でメインで働く方を決め、集中して仕事をする方が効率的だと言えます。
もちろん、労働時間という面以外にも効果が大きいです。
大きな仕事をするには時間がかかります。いい論文を書くにも、多くの時間を費やす必要があります。
労力を集中すれば、仕事の質を高める時間も多く取ることができます。
夫婦で仕事と育児を半分で割るというのは、出世面を考えるとどうしても効率が悪くなってしまいます。
なので、出世のことを考えると家庭内で労力を集中するのがおすすめです。
そして、日本は未だに男性が出世しやすい社会です。
これは非常にいびつなことですし、個人的にも非常に残念に思っています。
しかし、データとして見ると明らかです。
日本の管理職の中で女性の割合は2021年の調査で平均8.9%です(PR TIMES)。
これは過去最高の数値です。これだけ問題視されていても、この値ということです。
確かに、病院という職場で考えても部長などはほとんどが男性です。
そう考えると、女医がメインで子育てをする、男性は出世を目指して仕事に可能な限りコミットするというのは効率的な選択だと思います。
女性であれ、男性であれ、医者が一線を退いて子育てをする、というのは非常に魅力的な選択肢です。
なぜなら、医者は資格職であり、アルバイト勤務が非常にしやすく、金銭的にも恵まれているからです。
詳しくは医者の結婚後は共働き?育児は?パターン別に解説【実体験】の記事でも紹介しています。
金銭面について、2つ目の理由で深堀していきます。
医者はアルバイト中心の生活が金銭的効率が良い
二つ目の理由は、医者はアルバイト中心の生活の方が金銭的効率が良いからです。
医者は、大きな病院でフルタイム勤務をするよりもクリニックや健診などでパートタイムで働いた方が圧倒的に時給が高くなります。
少しとげのある言い方をすると、「アルバイトメインの方が楽にたくさん稼げる」ということです。
医者はまじめな人が多く、楽して稼ぐといった表現を嫌う人が多い印象です。
しかし、子育てをしながら働く医者にとってこんなに素晴らしいことはありません。
短い時間で社会貢献しながらお金を稼ぐことができる。これは子育てする女医にとって理想の働き方の一つではないでしょうか。
子育てをメインにする女医の皆様にとって、アルバイトしながらの子育ては、金銭的な効率を考えても非常に柔軟で魅力的な選択肢です。
完全に社会から断絶されると幸福度が大幅に下がる
三つ目の理由は、完全に社会から断絶されると幸福度が大幅に下がるという点です。
女医の皆様がメインで子育てをする、からといって完全に仕事をしないというのはおすすめしません。
実際、出産をきっかけに社会と断絶され、引きこもりになってしまう方も少なくありません(専業主婦のひきこもりの実態。肩身が狭い、逃げ場がない)。
週に1回でも仕事をすることで大きな気分転換になりますし、社会に貢献できます。
少しでも仕事をすれば、職場で人との繋がりができます。社会に貢献することで自己肯定感も高まります。
もちろん、身体的にかなりしんどい思いをしてずっと働き続ける必要はありません。
生後間もないうちなど子育てが大変な時期は、子育てにフルコミットするのも一つです。
自分の体調や精神心的な余裕と相談しながら少しずつ仕事をすることを考えていきましょう。
さいごに
繰り返しになりますが、今回は女医、つまり女性がメインで子育てをする場合を想定しています。
誰がメインで子育てをするかは夫婦それぞれによって違います。二人で協力する必要があります。
お互いの親を頼ることができる場合もありますし、シッターさんにお願いするのも魅力的な選択肢です。
一番大切なのは、様々な選択肢を用意した上で、夫婦二人でしっかりと話し合いをすることです。
この記事が一人でも多くの悩める女医の皆様のお力になれば幸いです。