悩める医師「転職エージェントってどうやって選んだらいいのかな・・・。どうやって使えばいいんだろう・・・。」
こんな悩める医師の皆様に向けた記事です。
医師の失敗しない転職エージェントの選び方を紹介します。
私は今、外科の後期研修医をしています。
そして、同じく医師の女性と結婚しています。
お互い、結婚してすぐに、子供が欲しいと思いました。
たくさん話し合った結果、できるだけ早く子供が欲しい、と考える上で、どちらもが医局に所属して働くのは自分たちの価値観に合わないという結論に至りました。
話し合いの末、妻が医局を辞める、そして転職をすることにしました。
もちろん、私達は今まで完全にレールに乗って生きてきたので、転職など経験がありません。
私達は同期、先輩など様々な人の話を聞き、試行錯誤した結果、転職エージェントを利用することにしました。
今、医師の転職エージェントは乱立しています。
今回は私達の実体験をベースに、用途別におすすめの転職エージェントを紹介します。
そして、実際に転職エージェントを利用する際の注意点も合わせて紹介していきます。
この記事が一人でも多くの今を悩む医師の皆様の力になれば幸いです。
医師の転職エージェントの失敗しない選び方
結論、私がおすすめするエージェントは、医師バイトドットコム、民間医局、エムスリー(m3)です。
まず仕事を探す上で一番にやるべきことは、希望の勤務形態を決めることです。
医師は大きくわけて3つの勤務形態があります。
スポット、非常勤、常勤の3つです。
スポットバイト → 単発の仕事。
非常勤 → 週1回など定期的に決まった職場で働く仕事。非正規雇用。
常勤 → 週4回以上、決まった職場で働く。正社員のような存在。
「常勤はきついけど、週2~3回働きたい」という方は週1回の定期非常勤を2~3個見つけるのもありです。
エージェントには、スポット、非常勤、常勤の勤務形態から自分が希望する形態の仕事を紹介してもらうことになります。
なので、自分がスポット、非常勤、常勤のどの形態の仕事を希望するのか、まずは決めましょう。
エージェントを利用するデメリット
まず初めに、エージェントを利用するデメリットについてです。
エージェントは非常に便利ですが、どんなものにもメリットとデメリットの両方があります。
エージェントのデメリットは、大きく分けて2つあります。
「①エージェントと連絡のやり取りをする手間がかかる」、「②エージェントから紹介してもらった仕事は、エージェントを介さない場合と比べて給与が安くなる」の2つです。
エージェントに仕事探しをお願いすると、どのような案件がその人に向いているのかを担当者が把握するためにかなり事細かに希望を聞かれることが多いです。
なのでやりとりには手間はかかります。熱心な担当者さんほど手間がかかります。
やり取りが苦手、という人には向かないかもしれません。
また、エージェントに紹介してもらった仕事は、エージェントを介さない場合よりも医師への給料が低くなります。
エージェントは相談無料です。実際に紹介してもらった職場に就職が決まっても医師側はお金が一切かかりません。
その分、エージェントは病院側から紹介料を受け取っています。
なので、病院側は、医師とエージェント両方にお金を支払う必要があります。
なので、エージェントを介さない場合よりも医師へ払うことができるお金が少なります。
エージェントを利用せずとも自分の希望とする仕事やアルバイトが見つかるという場合はあえてエージェントを利用する必要がありません。
自分でツテがたくさんあり、仕事探しには困らない、自分が希望する仕事が自分で見つけられる、という人は向かないかもしれません。
必ず2社以上に登録しよう
スポット、非常勤、常勤の勤務形態が決まった後は実際に転職エージェントに登録しましょう。
ここで注意するべきは、必ず2社以上のエージェントに登録することです。
理由は以下の3つです。
2社以上に登録するべき3つの理由
・A社にはある案件がB社にはない、ということが普通にある。
・エージェントの担当者が自分と合わない可能性がある(複数社あたることでリスクを相性のいい担当者に当たる可能性が高くなる)。
・同じ案件であっても、A社よりB社の提案の方が条件が良い、ということが稀にある。
どれも転職活動をする上では絶対に避けたいリスクです。必ず少なくとも2社、多くとも3社に相談するようにしましょう。
エージェントは先述の勤務形態別にそれぞれ得意分野、不得意分野があります。
勤務形態別におすすめのエージェントはこちらです。
勤務形態別に、これら2社には話を聞くようにしてください。
転職エージェントに相談するのは、一切お金がかかりません。実際に転職やアルバイトが決まっても一切お金はかかりません。
なので複数登録する金銭的なデメリットは全くありません。
常勤の場合はエムスリー(m3)、民間医局の2つがおすすめです。
逆に4社以上に相談することはおすすめできません。
なぜなら、4社以上になると担当者とのやり取りがおろそかになってしまうからです。
なので相談するのは、少なくとも2社、多くとも3社までにしましょう。
非常勤・常勤が希望であれば必ずエージェントの人に相談しましょう
仕事の探し方は2種類あります。
自分でサイトから探す場合とエージェントの担当者と相談しながら決める場合です。
エージェントの担当者と相談しながら決めるのが圧倒的におすすめです。
なぜなら、エージェントの人はサイトに公開されていない非公開求人を持っている(そして大体条件がいい仕事)、自分の要望に合わせて新たに職場と提携してきてくれることがあるからです。
スポットバイトくらいであれば自分で探してもいいと思います。しかし、非常勤・常勤の求人であれば必ずエージェントの人に相談するようにしましょう。
それぞれのエージェントは別にどうやって担当者に相談するのかを紹介します。
医師バイトドットコムは、エージェントの担当者に相談するという形式ではなく、自分の希望に合った求人をメールで送ってくれる、というシステムです。
スポット、非常勤は好条件な案件が多い一方、常勤求人を探すのにはあまりおすすめできません。
URLをクリックすると、このような画面が現れます。そして、矢印の「人気求人をメールで受け取る」をクリックしてください。
すると勤務形態や諸情報を打ち込むことができます。完了すると、メールが届くようになります。
URLをクリックすると以下の画面が表示されます。登録していない人はまず会員登録、登録済の方はログインしてください。
ログインした後は、「無料相談はこちら」から相談することができます。登録後、エージェントから連絡が入ります。
URLをクリックすると以下の画面が表示されます。後は表示にしたがって自分の情報を登録していくだけです。登録後、エージェントから連絡がきます。
担当者には丁寧に接しましょう
ここからは実際にエージェントの担当者から連絡がきた後の話です。
エージェントとやり取りをすることになりますが、必ずエージェントの担当者には丁寧に接するようにしましょう。
これは、人として丁寧に接するべき、という考えもありますが、むしろ、好印象を持ってもらうことで良い案件を紹介してもらうためです。
かなり打算的に聞こえるかもしれません。
しかし、エージェントの担当者も人間です。
「この人のためにがんばろう」と思ってもらえるかどうかで担当者のやる気も大きく変わります。
私達が相談しているエージェントの担当者は、案件を紹介してくれる機械ではなく、生身の人間です。
必ず、丁寧に接するようにしましょう。
具体的には、メールやラインでのやり取りでも必ず敬語を使う、相手に感謝を伝える、返信を何日も放置したままにしない、といったことです。
基本的なマナーは、自分のために、しっかりと守るようにしましょう。
断る勇気を持とう
いざ、エージェントに相談してみるとわかると思いますが、次から次へと案件を紹介してくれます(担当者によりますが)。
相手に流されずに、断る勇気を持ちましょう。
もちろん、自分に合った案件であれば喜んで受けるべきです。
しかし、自分の希望に合わない案件であれば、しっかりと断ることも大切です。
転職エージェントは、医師を職場に紹介することで紹介料をもらう、というスキームになっています。
なので私たち医師は転職エージェントを無料で利用することができます。
なので、中には稀に、「どこでもいいからとにかくたくさん仕事をうけてもらおう」と考えるエージェントの人もいます(私は会ったことがありませんが、他の人の話を聞いていると、です。)
なので自分の要望をはっきりと伝え、希望に合わない案件はしっかりと断りましょう。
さいごに
以上、失敗しない転職エージェントの選び方について紹介しました。
繰り返しになりますが、転職エージェントの担当者も人間です。
機械やメルマガではなく、感情のある人間がやっているということを頭の片隅に常においておきましょう。
この記事が一人でも多くの医師の皆様のお役に立てば幸いです。
年代別の医師の皆様に向けて記事も書いておりますので、よかったら参考にしてください。
今回紹介したおすすめのエージェント